RL78マイコン基板(RL78/G10)｜TOOL0端子から2Mbaudでソフトウェアシリアル出力するコード

3つ前と2つ前のエントリでブレッドボード上に回路(FT232RLと74HC125と抵抗2本の簡単なもの)を組んで
秋月電子さんで販売されているRL78/G10 10pin DIP基板に書き込み(とプログラム実行)をしてみましたが、
せっかくFT232RLが繋がっていますのでデバッグメッセージをPC上に表示させることが出来ないか試して
みたくなりました。試行錯誤したところ、FT232RLをスペック上限付近で使うことになってしまうものの、
ブレッドボード上の回路を変更せずに済み、かつサイズの小さいアセンブラコードを作ることが出来ました。
(ただし、残念ながら5μsecほどの割り込み禁止時間があります。それから、個体差のせいでボーレートを
下げないといけなくなる(併せて割り込み禁止時間が延びてしまう)こともあるかも、、、) 追記 : 大事な
注意事項を書き忘れていました。FT232RL側から送信しようとしてはいけないです。送信しようとすると、
僅かな期間ですが74HC125のLow出力とRL78/G10のHigh出力が衝突して何かしらダメージがある筈です。
FT232RL側から送信したいことがある場合はに、1つ後や2つ後のエントリのアセンブラコードが良いです。

作成したアセンブラコード(計26バイト)は以下の通りです。(このコード自体はRL78-S1コアの20MHz動作
専用ですが、一部の命令で実行クロック数が少ないS2コア/S3コアの32MHz動作にもNOPやBRでクロック
数を合わせ込めば対応出来ると思います。また、このコード自体はTOOL0端子用ですが、ポート部分を変更
すれば他の端子にも使えると思います。)

; This code is in the public domain. You may use, modify or distribute it freely. PUBLIC _putchar _putchar: ;X = data, A = ignored, void putchar( unsigned char ) SET1 P4.0 ; 2 clk 3 byte always I do for robustness, P40 = TOOL0 CLR1 PM4.0 ; 2 clk 3 byte same as above _putchar_b: ;begin ONEB A ; 1 clk 1 byte as a stop bit, shorter than "MOV A, #01H" ADDW AX, AX ; 2 clk 1 byte for a start bit, shorter than "SHLW AX, 1" PUSH PSW ; 2 clk 2 byte DI ; 4 clk 3 byte _putchar_l: ;loop (start bit = 0, b0, b1, b2, b3, b4, b5, b6, b7, stop bit = 1) SHRW AX, 1 ; 2 clk 2 byte MOV1 P4.0, CY ; 2 clk 3 byte CMPW AX, #0000H ; 2 clk 3 byte BNZ $_putchar_l ; 2/4 clk 2 byte _putchar_e: ;end POP PSW ; 4 clk 2 byte RET ; 7 clk 1 byte END

また、動作確認用に作成したCコードは以下の通りです。

void putchar( unsigned char ); 途中省略 unsigned char c; for ( c = '0' ; c <= '9' ; c++ ) { putchar(c); } for ( c = 'A' ; c <= 'Z' ; c++ ) { putchar(c); } for ( c = 'a' ; c <= 'z' ; c++ ) { putchar(c); } putchar('\r'); putchar('\n');